【完】こいつ、俺のだから。
「う、うわぁ……すごい楢崎。本物のホストになれるよ」
「はは。ダメですよホストなんて。
……俺は、あなただけの執事なんですから」
「……っ」
……ちょ、まだ続くのかこれは。
あたしこういう対応は苦手だ。お嬢様なんてキャラじゃない。
なにせ一般ピーポーなのだから。
「テメェ!何してんだ楢崎っ!」
「おっと、本物のお出ましだ」
あたしの背後に現れた人物を見て、楢崎はニコッと微笑んだ。
つられてうしろを振り返ると、そこには今帰ってきたであろう、執事姿の佐野がいた。
「……っ」
めっちゃさまになってる。
楢崎も大概だけど、佐野の執事姿は確実に、さらにその上をいくほどかっこいい。
胸がトクンと脈打った。