あなたまでの距離
次の日の夜、寝ようとしてたら高木さんからメールが入った。

『今から、来ていい?逢いたい』

驚いた。平日で、雨も降ってないのに。

『いいですけど、大丈夫ですか?』

そう返すと、すぐ来る。と、返信があった。



まさか、彼の方から別れ話…?


そう考えると、胃の辺りがキリキリと痛んだ。



30分位で玄関のチャイムが鳴った。

ドアを開けると、お風呂上がりで部屋着な感じの高木さんが立っていた。

「こんばんは」

にこっと笑ってくる彼は、いつもと同じ感じ。

玄関のドアが閉まると同時に、強い力で彼から抱き締められた。


こんなことは今までなかった。



はぁーっと、深い溜め息をが耳元で聞こえる。






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