あなたまでの距離
平沢さんが、ゆっくり話し出す。

「いつから、お前達がそうだったかは知らんよ。
ただある日気づいたんだよなー。
高木の奴が、お前を見てる時の、まぁー明らかに他の奴とは違うのが。」


相槌も何もせず、黙って聞く。


「あいつ、結婚してるだろ?」

黙って頷く。


「お前、モテるのにさ。この前も、システム部の奴に告白されてただろ?」

先週、階段の所で告白されてるを、平沢さんに見つかったもんね。お断りしたけど。


「そんなに、好きなのか?」


その問いに、ためらうことなく、頷く。


「牧野、でも…」

「分かってます」

言葉を遮る。

「…潮時なのは、分かってます…。」


言いながら、煙草を消した。





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