貴方を忘れない

詐欺にも似た程
一番良く撮れたプリクラを送った。

彼の方は
『あかんべ』写真を送ってくれた

見た目には、期待していなかった
とにかく彼の持つ個性と
彼の放つ雰囲気が好きだった。





ところが…!!

見た目は
文句の付けようがなかった。
と言うのは
美男子だとか
ハンサムだとか
そう言う
シンデレラストーリー的なモノではない

私の『彼の想像図』に
限り無く近かったのだ。

格好いいと感じたのは
『好き』と言う気持ちの起こした
錯覚かも知れない
だけど彼は
彼の写真は
『今すぐ会いたい』と思わせる。



恋だった?と聞かれたら
きっと私は『違う』と答える。


私は彼を
初めてこの肌で触れる前から
愛していたし
憧れていたし
自分のどんな想いより
深く
強く
想いを寄せていた。


きっと、誰にも
想像もできないと思う。
私は
彼とリアルで会った事の無い
その時ですら
彼の子供を産みたいとまで
思っていたのだから。
それからしばらくは
電話ばかりしていた



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