キラキラ
ゆり先輩はあたしをみて、ニコッ笑いかける。
一応、あたしも愛想笑いを返しておく。
「名前はなんてゆーの?」
「神川鈴です。」
「すずちゃんか。あたしは天川ゆり。すずちゃんの一個上」
「ゆり先輩ですね!」
「じゃあまたどこかであったら声かけてね。お幸せに!じゃあね」
「あ、さようなら」
なんか…すごく申し訳なくなってきたんですけど。
まず付き合ってないし。嘘だし。
「ありがと。助かったわ」
「彼女って……」
「あーいうのが一番じゃね?自分より可愛いやつが彼女だって知ったら諦めもつくだろ」
それって、あたしがゆり先輩より可愛いって思ってくれてるってこと?
「あたし、可愛いくないし。」
「ん?」
「昨日言ったくせに」