キラキラ
教室の前まで来た時、中から会話が聞こえてきた。
「鈴ちゃん、遅くね?」
「さっきからお前そればっか!まじで鈴ちゃん狙うわけ?」
「すーは手堅いよぉ、裕也くん」
「あれは可愛いわまじで」
きゃっきゃと笑う声が廊下まで響く。
あたしの話してるし、入りづら。
「よかったな。モテモテじゃん」
「んー、まあね」
「まあねっておい。」
「でもあたしあーいう風に言われても困るな。男って…なんか怖いもん」
どーしたらいいか分からないし。
ガツガツした人って苦手ってゆうか。
「ふーん。じゃ、俺の側にいたら?」
「え?」
あたしの肩をそっと抱くと、悠太は教室のドアをあけた。
スキンシップ激しい!
けど少しドキドキしてる。
そんな自分を殴りたい。
一斉にこっちに集まる視線。
みんな…目をパチクリしてる。
「え!?なにお前ら。どーゆー関係?」