メガネの私は好きですか?





「じゃあ、中庭で待っているから。」


そう言い残し、先に行ってしまった。


……はあ、最悪。行くしかないじゃん。



「藍、ごめん。先、教室行ってて?」


「え? ……遅刻しちゃうよ?」


「先生に寝坊って言っておいて。」


私がそう言うと、藍が目を細めて疑うようにこちらを見つめた。


「もしかして、有馬皐月に何か言われた?」


そう的確に突いてくるところは、さすが親友という感じだ。



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