メガネの私は好きですか?






こんなヤツの前で泣くのは嫌だと、唇を噛みしめるけどこぼれ落ちそうだ。


「……別に、そうは思わないけど?」


「え?」


その瞬間に気が緩んだのかツーと涙が一筋流れた。


「まあ、確かに素顔に惹かれたけど……オレはメガネだって悪くはないと思う、つか、愛せる自信ある。」


そう言い切って私の目の下辺りを拭った。

感触からしてYシャツの袖だろう。

その際に反射でギュッと目をつぶった。


されるがままの私。


理由は1つ。


有馬の言葉に動揺しているから。



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