メガネの私は好きですか?








「別にそんな事ないよ……。」


弥生の視線から逃れようと、目を逸らした。



「あのね、やましいことがないなら目なんか逸らさないの! やっぱり、有馬皐月と何かあったんでしょ?」


藍から朝のことを聞いたんだろう、弥生の瞳はなんだか鋭い。

けど、次第にニヤケ顔に変わって、



「あっ、顔赤くなった!ね、何があったの?」


そんなキラキラした目をしないでほしい。

てか、顔赤いか? 私。


そう思って顔をペタペタ触る。

うん、いつもより少し体温が高いかも。



「……あのね、」


「あー、なんか面白くない。」



私が口を開いて、打ち明けようとしようとしたら藍が遮るようにそう呟いた。



< 23 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop