メガネの私は好きですか?
「別にそんな事ないよ……。」
弥生の視線から逃れようと、目を逸らした。
「あのね、やましいことがないなら目なんか逸らさないの! やっぱり、有馬皐月と何かあったんでしょ?」
藍から朝のことを聞いたんだろう、弥生の瞳はなんだか鋭い。
けど、次第にニヤケ顔に変わって、
「あっ、顔赤くなった!ね、何があったの?」
そんなキラキラした目をしないでほしい。
てか、顔赤いか? 私。
そう思って顔をペタペタ触る。
うん、いつもより少し体温が高いかも。
「……あのね、」
「あー、なんか面白くない。」
私が口を開いて、打ち明けようとしようとしたら藍が遮るようにそう呟いた。