メガネの私は好きですか?
「はあ、つくづく面白くないなあ。」
「……藍、」
「……わかったよ、ただし絵美、幸せにならなきゃオレ許さないから。」
そう言った藍はちょっと震えてたけど無理やり作ったような笑みを浮かべて私の手を離した。
「……ありがと、藍。」
私は、藍に優しめに言うと有馬を追って駆け出した。
───────……
「有馬!」
私がそう呼ぶと、ビクリとしたように有馬が目を開ける。
「…はぁ、…やっぱりここにいたんだ。」
有馬がいた場所は、中庭の茂みだった。
直感を信じて、良かった。
芝生に寝転がって目を閉じていた有馬が私を見る目は冷ややかだ。