メガネの私は好きですか?
「………。」
「絶対、好きになんてなる人種じゃないのに、コンタクトになんてしろなんて言うヤツなんか!」
「はっ、何言って……」
「なのに、アンタがメガネでも愛せるなんて言うからっ…ぅ…んんっ」
「……もう黙って」
そう掠れた声が聞こえたかと思うと、有馬が私に覆い被さって口内を犯した。
深く、深く、口づけられる──
「……ふぁっ、もっ……無理っ」
呼吸が上手く出来ない私を見て、有馬が私の唇を離した。
解放され、肩で息をしている私を見ている有馬と瞳がぶつかる。
「……それは、本心だと思っていいの?」
「……っ、」
「オレ、信じていい?」
私の潤んだ瞳をまっすぐ見つめてくる有馬に対してコクッと1度だけ頷いた。