メガネの私は好きですか?






「はあ、マジかよ……」



私の反応を見た有馬が脱力したかのように私から離れ、隣に倒れ込む。



「………絵美。」


私が起き上がり、有馬をのぞき込むとそう優しく私を呼ぶ声。


初めて、呼ばれた私の下の名前。


好きな人に呼ばれるのって、こんなに嬉しいんだ…知らなかった。



「何……有馬。」


「えっ、そこは名前で呼ぶところでしょ。」



有馬が不満げな顔をする。



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