【続】三十路で初恋、仕切り直します。






「………っん」

息を弾ませる泰菜の体が自分の上で揺れていた。

その姿を下からじっくり眺めてやっても、手を伸ばして弱いところに触れてやっても、泰菜はいつものように「すけべ」だと言って怒らない。


自分の好きにさせてくれている。


泰菜は恥ずかしくてたまらない行為をすべて受け入れることで、風邪で弱った自分を存分に甘やかしてくれているのだ。


そんな泰菜の姿はあまりにも健気で官能的だった。






セックスが愉しい。泰菜と抱き合うことが愉しくてたまらなかった。

与えられる快楽をすべて食べ尽くそうする貪欲で正直すぎる体も、際限なく欲しがろうとする心も、セックスのすべてを泰菜とお互いに見せ付け合って求め合ってどろどろになって貪り合う、このみっともなくて愛おしい行為が気持ちよくてたまらない。

他の誰にも見せられない恥ずかしくてあさましくていやらしい姿をお互いにだけ晒し合う、秘密を共有するような安心感に腰が重く痺れていく。





最後は両手とも一本一本指を絡めて繋ぎ、前屈みになってくれた泰菜とキスをしながら、自分を深く受け入れてくれているその場所で達した。

あまりの心地よさと安心感に体がどろどろにとけて、意識も虚ろになっていく。



けれど今度は不安も絶望感もない。次に目覚めるときが楽しみな、そんな眠りだけが待っていた。





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