トライアングル
愛桜と教室まで歩いていると、反対側の校舎に
直が歩いていた


「あっ、直っ!」


直を見ながら歩いていると、直も私に
気付いた。


何やら、口を動かしている…。


『あーほ』


「あほー??何なのーーー!!!(怒)」


私が怒った顔を直に見せると、直はニヤっと
笑って、そのまま教室に入って行った。



「もう、生意気!!」


「鈴、完全に遊ばれてんね。
ってか、年上って思われてなさそう…」


「たぶんね。昔は泣いてばっかで可愛かった
のに…今じゃ、からかわれてる気がする」


「あはははは!!」


愛桜、爆笑…


「どーせ私は幼いもーん」


「それが鈴だからねー」


教室に入ると、みんな修学旅行の話をしていた。


毎年2・3年合同で3泊4日の修学旅行がある。


「楽しみだね〜


今日班決めるって言ってたもんねー。


去年は淳と…幸せだったな〜」


「夜景見たんだっけ!」


「うん。


淳…最近会ってないなぁー」   


「高校生は忙しいんだ」


「そーなの!全然会えないんだもん…」


「寂しい?」


「うん…」



授業中も、去年の修学旅行のことを
思い出しては、にやにやしてしまっていた…。。




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