ラベンダーと星空の約束+α
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◇◇◇
[紫龍 14歳 冬]
今日はクリスマス。
クリスマスはイエスキリストの降誕を祝う聖なる日。
ご馳走を食べ、家族で語らい、暖炉に炎のくゆる暖かな室内から粉雪を眺める…
そんなクリスマスのイメージが、今年は崩壊していた。
家のリビングには人、人、人…
広いはずのうちのリビングが狭く感じる程の来客数。
しかも来客の全員が、俺の中学の女子だ。
どうしてこんな事に…
きっかけは数日前の留美だった。
現中学一年のあいつは、二年の俺の教室に飛び込んで来てこう言った。
「紫龍君、聞いて!
あのね、おばさんがね、今年のクリスマスパーティーに留美も参加してって電話くれたの!
紫龍君と一緒にクリスマス!楽しみー!」
母さん…留美を誘ったのか…
何故か母さんは留美を気に入っている。
少し面倒臭いが、留美が居て母さんが楽しいならそれでもいい。
妹達も遊び相手が出来て嬉しいだろう。
留美の参加についてはその程度の感想だった。
来ても来なくても、はっきり言ってどうでもいい。
だが……
一々報告にクラスに来ないでくれ!声がデカイ!皆に聞こえる!
慌てて留美の口を押さえ込むが遅かった。
クラスの女子がギラリとした目線を留美に送る。
そして……