しましまパンツマン
その頃。

駅裏の喫茶店では、旅館のお使いを済ませたイチノちゃんがカウンターで珈琲を飲んでいました。


喫茶店のマスター、ダイアさんは少し前からジムに通っていて、シュッと引き締まったボディが自慢です。

細江なんとかという写真家の先生と、コラボで出版した本も好調に売れているようです。


珈琲の芳ばしい薫りが店内いっぱいに広がっています。


街から買い出し帰りの、でーんさんもブラックで珈琲をいただいています。


カウンターではイチノちゃんが何度も溜め息をついています。


「どうしたん?イチノちゃん、さっきから溜め息ばっかりついてるし」

でーんさんが尋ねます。


「何かありましたか?」

マスターのダイアさんもサイホンを立てながら聞きました。


「実はね~。昨日から泊まってるお客さんが大変さね~」


イチノちゃんが溜め息をつきながら話し始めました。


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