君と私の40日 【執筆中】


「ごめんなさい!人違いでした!」


キョトン、とした男の子の反応で尚更恥ずかしくなる。


ないない。いるわけない。

麦くんはもういないんだから。

必死に頭の中を整理してみる。



「ひどいよー、忘れるなんて」


「・・え?」



もう一度ゆっくり男の子を見る。


ぼやぁー、とあの頃の麦くんと重なる。


優しい眼差し。優しい雰囲気。


あのまま成長してたらなってたであろう容姿。


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