月城学園の番外編
それから俺、速水、長谷川は手のひらで力を発現させること、さくらは小さい結界を作る事、
長谷川の妹は枯れかかってる草花に緑を蘇らすことを始めた。…雪奏はその間、他の属性で端から見ても分かる行動な訓練をしていた。
例えば…皆が少し汗をかいてきたら、邪魔にならない場所で何本かの氷の柱を作ったり(かなり太い…直径40㌢は有るもの。)など、その間もメンバーが行き詰まったらアドバイスをしたり、
俺は要領が良いタイプなのか手のひらで力を発現させることは終わり、次のステップに木葉を風で浮かび上がらせる事を練習した。
休憩で昼飯に冷やし中華を食べて(胡麻かタレかで選べた。俺はタレだけど。)少し休んで再開。…夕方には皆第一段階はクリアして、俺は第二段階クリア。明日からは重くしてまた浮き上がらせる練習。…でも、なんかダルいな…
雪奏に呼び止められ、皆が汗をかいたからシャワーを浴びに行った時、雪奏が俺の頬を触り、
「…やっぱり。…颯斗、今体辛いでしょう?」と言ってフワッと優しい風が吹いてそれと同時に体のダルさは消えた。…雪奏?
「回復したけど、今日は無理は止めて早めに寝てね?」と言った。
「ありがとう、雪奏。…ごめんな?雪奏だってかなり特訓して疲れてるのに…」と言うと、
「気にしないで?私が颯斗が辛いのほっとけないだけだから。」と言って、微笑んだ。