ツンデレ彼氏をデレさせろ。



「んで?」



「へ?」



「棗とは何処まで行ったの?」



「は?」



ニヤニヤしてきいてくる爽に
素っ頓狂な声で返してしまった。



「トボけんな。
何かあったんでしょ?」



ーギクッ!



「やっぱりねー!
本当朔はわかりやすいんだから。」



そう言ってケラケラ笑う爽。




「べ、別に!?何にも!??」



「嘘つくな。
朔の嘘が私に通用するとでも?」



「うっ…。」



爽は敏感だ。
それに私が嘘が下手で
何でも顔に出る私は、
いつも嘘が爽にはバレるんだ。



「どーして『何かあった』って
思うの?」



「実は帰り道に朔と棗が
一緒に帰ってるところ
見たんだよねー。
そしたら、二人ともなんか
すごくよそよそしいし、
何より朔が棗に対していつもの
カンジで全く喋らないし。
何かあったのかなって思って
さっき首元確認したら、
案の定、
“シルシ”がついてるからさー。



何かあったんだ、
ドコマデいったのかなーって。」




そう言って爽はニッコニコ笑う。



「“シルシ”って?」



爽が言っている単語がわからなくて
訊き返すと、



「はー。
本当朔はピュアだからね。」



彼女は、呆れながら笑った。



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