ツンデレ彼氏をデレさせろ。
【李斗Side】



「やらかした…。」



朔の“拒否”を受けたのは、
初めてだった。ーーー



一線を越える気は、毛頭なかったけど。
避けられた寂しさに加え、
嫉妬も上乗せされ、
朔は自分のものだということを
誇示したくて。



朔の言葉を受け入れずに、
あんなこと、してしまった…。



ーまずいなあ…、
余計に朔が意識して、
俺から離れちまう…。



そう思うと、寂しくて
どうしたらいいのかと、頭を抱えた。




「授業サボって、屋上で
日向ぼっこなんて羨ましいー!」



「何しに来た?
オメーのせいだろーが。」



そこにやってきたのは、
この元凶の発端、零斗だ。



「俺はからかっただけだよ。
こんな面白い展開になるとは
思わなかったけどね!!」



ーそう言って、ニコニコした
楽しそうな表情を浮かべる零斗。



「ふざけんなよ!!
朔は俺のなんだ、
手出すんじゃねーよ!!!」



「心配しなくても、
俺は朔ちゃんに気があるわけじゃ
ないから。」



「じゃあ、ヤメロ!!
朔に近付くな!!!」




「そーゆーワケにはいかない。
朔ちゃんに気はないけど、
興味はある。」




「だから、朔は俺のだ!!!」



「そーゆー事言ってるんじゃねーよ。
馬鹿野郎だな、李斗は。」




「んだと!」


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