普通な恋がしたかった!!!
「秦野って、意外と爽やか…」



明梨の頬がうっすらピンクになった。


マフラーを整えながら、秦野はまたニコッと微笑む。



「なんか、咲夜がやっちまってるみたいだな…。

それと、もう一人は、不登校児だった結城か??」


さすが秦野!


頭の回転が速い!


「そう、このままじゃ負けちゃう…」


あたしと明梨は、秦野にすがる。



「別にケンカが出来ないワケじゃないけど…」


と、困ったように眉を下げる秦野。


なんで出来ないの…??


困り果てたあたしは、秦野の顔を見た。




…あ。



もしかして!?


あたしは、明梨にバレないように、口パクで秦野に、


『か・お・?』


と伝えた。


すぐに通じて、秦野が深く頷く。


そっか、マフラーのままじゃ、邪魔でケンカ出来ないんだ。


だからといって、マフラーを取るワケにもいかないし…。


困ったな…。


中心に目をやると、空木も結城日向も、かなり疲れ果てていた。
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