普通な恋がしたかった!!!
「しただろ?出会った時に…」


空木が、あたしの耳元で囁いた。



出会った時!?


出会った時、出会った時…!?


あたしは、頭をフル回転させる。


そのうちにも、空木の顔は近付いてくる。



ダメ、このままじゃ………



「ちょっと助けろ咲夜ーーーっ!!!!」




………な!?



あと数センチの所で、後ろから声が聞こえてきた。


空木が、小さく舌打ちをする。


「また女か?」



いや、違う…今の声…。



「待って秦野くーん♡♡♡♡」


「マフラーとらせて~♡♡」



秦野!?!?(と、秦野ファンの皆様)



さっきの空木同様、たくさんの女の子達を引き連れて、秦野がダッシュしてくる。


呆気にとられる空木とあたし。



秦野も体操着で、右腕にはドッチボールのボールが抱えられている。


マフラーは、風になびいていて、今にもとれそう。



…あ、なんとなく状況分かったかも…。


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