僕と君の365日

「それは私と母。私と春夏冬 桜子(サクラコ)とのもので。後者は一致。父のメッセージにそれは春夏冬財閥の社長の妻のもので夫が浮気した腹いせに私もやってやりたいと桜子さんに迫られてやった、って書いてあった。」


なんだ、それ。


「それが事実なのかはわからない。事実なのは私が桜子さんと親子だということだけだった。」

桜子さんが左京の母親。

「あー。この話、長いし疲れる。」


吹っ切れてるのか?....いや強がってるだけか。

「ごめんね。柊也も環も一緒にサボらせて。」

「別にいいよ。」

そう言ってまた柊也は微笑む。

.....イケメンだ。環と同じ....いやそれ以上にイケメンかもしれない。


「あの。陽信くーん?近くないかい?」

気がついたら鼻が当たりそうな距離だった。

身長差は段差によってうまっている。

「うわっ!す、すすすいませっ!」

「ふふ。いいよ。眺めても減らないし。」



何よりもいい人だ!






< 100 / 166 >

この作品をシェア

pagetop