僕と君の365日
「つぼみは俺といて幸せだったか、って聞かれても絶対幸せだったとは答えられない。」
「いい子だな....その子.........ズビッ」
何でお前が泣く?いや感動してるのか?まぁ、いいけど。
「つぼみちゃん、ねぇ......その頃の陽信ってどんなだったの?」
「ほぼ顔は変わってねぇ。身長は10cmはちっさかった。で髪の毛はこげ茶ぐらいで前髪...左...かな?にわけてて後ろはくくってたよ。」
つぼみが居なくなってからだんだんと色素が薄くなって赤茶色になった髪は受験の直前に母親に切れと脅されて切った。
「なんで、髪、長かったの。」
環にハンカチを貸した上に背中までさすってる柊也はよほど環を好きなのか、信用してるのか。
どっちもだろうけど。
「切りにいくのめんどくさかったし。長くてもくくれば邪魔じゃないし。前髪もたまにくくってた。」
「想像つかない。つぼみちゃんと写ってる写真、ないの?」
「あー、あるかな....」
あるけど見せたくない。俺、ちっちゃいし。かっこよくないし。
「見つかったら持ってきてよ。」
「あぁ。」
「俺、思うけど。人殺しじゃないと思うよ。俺もそうゆうこと、あるし。」