僕と君の365日
「桃琉。ちょっと先に行っててもらえる?」
「?うん。」
なにか、あるのかな。まぁ美琴だからなんとかするだろうし。
私には特には関係ないのかもしれない。
でもちょっと知りたいから追っかけてみようかな、なんて。
美琴にはばれるだろうから絶対、しないけど。
そんなことを考えていたら周りがざわめき始める。
「あ、あれって.....」
「嘘....見れるなんて超ラッキー。」
頬を染める女の子の真ん中に頭1つ抜けて早乙女先輩、もう1つ抜けて男の子。
背が、高い。折山くんよりは低い、かな?
でもそこまで大きくは変わらない。
早乙女先輩が口を開く。
「とーるちゃん、いる?」
一斉に周りの人がこっちを向く。
「あ、いた。ちょっといい?」
「は、はい。」
前は美琴に止められたけどついていってもいいのかな。
いないからわからないけど。わざわざ来てもらったのを断る理由もない。
まあ、いいか。