君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 よかった…。信じてもらえた。




「俺?俺はダチの見舞い」


「ふーん」




 お友達…か。いいな。やっぱりいるんだ。


 …いて当然だよね。私が変わってるだけで。







「あ、尋くーん!!」






 後ろから葉上を呼ぶ声がして、思わず私も振り向いてしまった。


 「尋くん」って呼ぶ声は、私のより高くて。絶対女の人の声だ…。




 後ろにいたのは、足の細いまるでモデルさんみたいな女の人で、私たちと同じ制服を来ていた。




「紫乃…」




 紫乃?そう呼んでるんだ…。


 あれ、どうしてだろう。なんか胸の中がモヤモヤしてる。





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