君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 想像もしていなかった言葉に、私はなんて言ったらいいかわかんなくて黙り込んでしまった。



 事故で死んだ…?亡くなったってこと…?





 こういう時、なんて声をかけたらいいんだろう。


 「そうなんだ」じゃ、なんかそっけないし。

 「え、まじ!?」だと、なんかテンション高すぎだし。




 悩んでいると、葉上が



「俺、案外お前と似てんだよ」



 と言い出した。






 葉上と私が…似てる……?





 …それはありえないよ。だってあなたには、まだ未来があるもん。私ももうすぐ死ぬんだから、似るわけがない。


 それに性格からしても、あなたは明るいしかっこいいし人気者だし。それに比べて、私は暗いしいつも独りだしブスだし。




 似てるところなんてひとつもない。





< 70 / 253 >

この作品をシェア

pagetop