あくまで小悪魔【BL】
その煙草事件以来、我が校の年に数回だったらしい風紀検査は月に2回に増え、加藤はもちろんのこと他の教師達もさりげなく生徒達の動向を監視するようになった。


一条も例外ではない。


学校側の意見に逆らえる筈もなく、担任と一緒に定期的に持ち物検査をしたし、放課後の見回り、声かけなんかも積極的に行っていた。


そしてそれはこれからも続いていくようだ。


一条のその監視の元、俺達は日々スクールライフを送る事になる。


普通、教師にそんな事をされたら、さらに反発心が湧き起こるだろう。


俺が加藤にイラついているように。


実際、別のクラスの奴らは持ち物検査の度に皆不満タラタラだし。


でも、ウチのクラスは比較的穏やかなもんだった。


素直にカバンとかロッカーとか机の中を見せるし、そもそも今までにヤバい物が見つかったヤツはいないし。


自分に不利になるような事はしたくないという思いももちろんあるだろうけど、一条の人徳でもあると思う。


彼を困らせるような事はしたくないから。


特に俺は、一条に対して、負の感情というものがどうしても湧いてこなかった。
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