【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「しかしあの村長は気持ち悪いな。……あのどす黒い煙みたいなのは何なんだよ?」
「諒ちゃんにも見えるの?」
「あ?見えるけど」
村長さんの周りにある黒いモヤは見えないのに、あれは見えるんだ?
それくらい強いエネルギーだから見えるのかな?
だいぶ身体の痛みと呼吸が和らいだのかまだ少し顔を歪めながらではあるが、流暢に話す諒ちゃんにホッとした。
しかしすぐにそんな気持ちを拡散させる程の低い声の主が、私達に声をかけてきた。
「クククククッ…。君達には到底、ワシをどうこうする事は出来んよ。この村の歴代の村長達の魂がワシの中に入っているんじゃからな」
「村長達が?」
ゴクンと喉を鳴らす私に、満足そうな表情で村長さんはまた口を開く。
「何でワシがこんな事をしているのか分かるじゃろうか?」
こんな事?
たくさんの人を死に追いやっている事を、言っているのだろうか?
ううん、絶対そうだと確信し首を振る。