【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「………ッ!な、何?」
視界に入った村長さんの手の平にあった、禍々しいほどの黒煙はもう消えていた。
次に目に入ったものに、私も息を飲む。
何と村長さんの周りに、無数の市松人形達が集まっていたのだ。
そして全ての人形の、視線の先にいるのは…、
私と諒ちゃん?
「クククククッ…」
何がおかしいのかは分からないけど、村長さんがまた笑い始める。
物音一つしないこの中で響き渡る村長さんのその笑い声は、気味が悪いほど辺りに響き渡った。
「な、何がおかしいのよ?」
「お前達など私にかかったら一瞬で死んでしまうんじゃよ。…そんなのつまらんじゃろう?だから…」
そう言った村長さんはチラリと辺りを見回した。
村長さんの視線の先…、
それは村長さんの周りに埋め尽くされた、市松人形達であった。