【完】人形達の宴~通りゃんせ~
『ニゲテ』
「多恵ちゃん、あなたは大丈夫だったの?」
『ソンチョウサンノ チカラヲ ウケナカッタカラ ダイジョウブ ダッタミタイ ソレヨリ ニゲテ』
あぁ、私がずっと抱きしめていたから村長さんの力を受けることはなかったのかな?
それより逃げてと言われても…、
チラリ---
と、出入り口の方を見れば開いている。
ダッシュで行けば大丈夫………、かな?
すぐに諒ちゃんを見れば、視線が交わり頷く。
私が何を言おうとしたのかすぐに分かってくれたのだろう…、
頭の良い人って何かズルイ---
ギュッ---
そんな事を思いながら諒ちゃんの背に回していた手を諒ちゃんの手に絡め、握り締める。
それに答えるように諒ちゃんも、私の手を握り返してくれた。
うんッ。
一瞬、瑞希と木崎さんをこのまま残してもいいのか?
と思ったけど、村長さんの狙いは私と諒ちゃんのみらしい。
だから大丈夫…と頭の中で考え、
そして覚悟を持って走り出した瞬間………、だった。
パタンッ!!!