【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「お…ちつ…け………ッ」
「あ゛あぁ…、う……、う……んっ」
諒ちゃんは痛みに耐えているのか、擦れた声が私の耳元に聞こえてきた。
諒ちゃんの声だ…。
うん、落ち着け私---
諒ちゃんは大丈夫なんだから。
「はッはッ……、はぁ…」
荒くなってしまった呼吸を何とか落ち着けようとしながら、パニックになって視線が定まっていなかった瞳を諒ちゃんへと向けた。
視界に入った諒ちゃんの肩からはもう小さな手はない。
ただそこから、血がドクドクと流れている。
そして腕からも…。
それらを見た瞬間、クラッと眩暈がした。