【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「あッ…、いや……だ………。諒…ちゃん」
徐々に小さな手が…、
諒ちゃんの喉もとから引き抜かれていった。
そして…、
諒ちゃんの喉から…、
血が…………、
吹き出した---
その勢いはあまりにも凄い。
一メートル程しか離れてはいない私と諒ちゃんとの距離などものともせず、血飛沫が私へと飛んできたのだ。
すぐに私は血まみれとなり、前髪からポタリポタリと…、
まるで雨が降っているかのような、生暖かい諒ちゃんの血液が目の前で落ちるさまに唖然とする。
口元に入ってきた独特の血の味…、
それさえも今の私には、何も感じなかった。
目の前にある現実があまりにも信じられなくて…、
呆気にとられながら、身体が金縛りにあったように動かなくなる。