【完】人形達の宴~通りゃんせ~


止まりそうもないその血にどうしたらよいのか…、


早く血を止めないと諒ちゃんが死んでしまうのに…、




目の前の出来事に現実逃避をしたくなった私の足が、凍りついたようにそのまま固まってしまった。




その時…、


諒ちゃんの後ろにいた市松人形がこちらを見ているのに気がついた。




血だらけのその人形はもう、何色の着物だったのか分からなくなっているほど諒ちゃんの血を浴びている。




あの人形が…、


諒ちゃんをこんな目にあせたんだ…とそう思った時だった。





諒ちゃんの包帯を巻いている方の手が、動いた。




まるで、コマ送りのような動きで---


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