僕は余りにも  君を愛しすぎた
「莉里、時差は心配ないな?」

「はい、たっぷり寝ましたので。」

「やれやれ、あんなに熟睡したら墜落してもわからないだろうな。僕は少し横になるから君は自由にしていて構わない。夕食は外で食べよう。」

先生は個室の1つへ入っていった。

私はリビングのソファでさっきコンビニで買ってきた雑誌を見ながらジュースを飲んだり、通販のカタログをめくったりして時間をつぶした。

バルコニーに出て外の空気を吸った。

ここはLAだ、と思い叫びたいほど嬉しかった。

留学前に来れたことを先生に何と言って感謝したらいいのかしら?

先生と過ごせる4日間に胸がときめいた。

CGアートフェスティバルは2日間開催された。

とても回りきれないほどのブースの数で、有名なアーティストのブースはひときわ広く、プレートの販売も充実していた。

私は会場内で先生と観月さんとは別行動をした。

自分の見たいブースを片っ端からのぞいた。

その全てを脳裏に叩き込んでいった。

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