僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜



教室に入るとみんな俺の方を一斉に見た。



え、俺やっぱり何かした?



視線を浴びながら廊下側の1番後ろの自分の席に座った。



ランドセルから教科書を出して机の中に入れようとすると、中々入らなかった。



何か入れてたっけ?



机の中を見てみると、意外な物が入っていて目を見開いた。



なんで、机の中にゴミが入っているんだよ……



それも全部クシャクシャに丸められたプリントで一枚一枚広げて見ると、俺が出演していた映画やドラマ、CMだった。



ハッと思い前を見ると、みんなこっちを見ながらクスクス笑っていた。




「お前ってサイテーな奴だよな〜。友達を裏切ってまでドラマとかに出たいのか?」



「は……?何のこと……?」



「とぼけるんだ?さすが天才子役、演技が上手いな〜。お前、事務所を使って友達が出演するはずだったドラマとかを全部お前が出演するように言ったんだろ?」







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