僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
ちらし寿司は彩りがキレイでお店のちらし寿司みたいだ。
「うまそう。」
「ひかりとおっちゃんで作ったから、絶対美味しいよ‼︎」
「じゃあ、食べようか。」
「「「いただきます。」」」
ちらし寿司をよそって、一口食べた。
「うまっ‼︎」
「でしょ?ひかりとおっちゃんの特製なんだから‼︎」
美味しそうにパクパク食べているひかりを見ていると、嫌なことも忘れてしまう。
子どもってすげぇよな〜…
全て食べ終わり、食器を洗っていると、
「はるくん、なーちゃんとママとパパ元気?」
突然聞いてきたから、ビックリして皿を落とすところだった。
こういうときに限って、父親は風呂。
「あぁ、3人共元気だよ。」
「でも、連絡全然ない……。ひかりのこと嫌いなのかな……?」
「それはない。今奈緒のことで忙しいから電話する時間がないだけじゃないかな?」
「そうかなぁ……」
ひかりに言ったことは、半分本当で半分嘘。
今の新田家の状況はひかりには言えない……
あまりにも残酷すぎるから……