僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「さぁ、ひかり。おっちゃんとちらし寿司作ろうか‼︎」
「うん‼︎ひかり、手洗って来るね‼︎」
ひかりが洗面所に行き、父親と2人きりになったとき、
「ひかりの両親はどうだ?」
「離婚に向けているけれど、平行線のまま。親権でだいぶ争っているらしい。」
「そうか。それが終わるまではうちで預かるんだよな?」
「あぁ、その方がひかりのためだしな。」
「お前がそう言うなら、俺はそれに従うよ。」
「悪いな、お父さん……」
「おっちゃんー‼︎まだー?」
「今行く‼︎これくらい何てことないよ。」
ひかりに呼ばれて、キッチンに行った父親。
いろいろあったけど、やっぱり父親は俺の1番の理解者だな。
そんなことを思いながら、リビングに言った。
父親とキャーキャー言いながらちらし寿司を作っているひかり。
こうやって見ていると、親子みたいだな……
俺一人っ子だから、父親ひかりみたいな女の子欲しかったんだろうな……
まぁ、俺自身もひかりみたいな妹はほしい……
「はるくん、出来たよ〜‼︎」
ダイニングに行くと、ちらし寿司とお吸い物があった。