翼を失った天使
1-2 囁き
「ありがとうございます。」
「ん?」
「えっと.....手当してくれて...。」
「あぁ、いいよ。」
背を向けたまま答えるタツヤ。
「国原さん?」
「.....あのさ、『すみません』の一言で済まされても困るんだけど。」
「え?」
「せめてお詫びにお食事にでもとか無いの?」
「え?.....じゃあせめてお食事にでも....。」
「いつ?何時?どこで待ち合わせ?」
「えっと.....今度の日曜、10時に大学の前で....。」
「わかった。遅れるなよ?」
そう言ってタツヤは立ち去って行った。
「か、感じ悪い〜。」
噂に聞いてたけど.....腹が立つ!
大手社長の息子だとか知った事ではないけど本当に失礼!!
タツヤの事を思っては腹が立つの繰り返しをしていると誰かに後ろから肩をバシっと叩かれた。
「ぃった〜。」
「ナミエ!どこに行ってたの!心配したじゃない!」
「ごめんね、カオリ。」
「ったく....あれ?それどうしたの?」
そう言ってカオリはナミエの手当てして貰った肘を指差した。
「あ、あのね.....。」
全てを話した。
「えっ....あの国原が?」
「うん.....。それで今度の日曜に食事行くことになったんだけど。」
「あいつヤメタ方がいいよ。ナミエも噂に聞いた事あるでしょ?」
「うん.....。」
女タラシ。
金で物を言わせる。
自己中。
などなど.....。
悪い噂が立たない国原タツヤ。
彼って本当に悪い人なのかな?
「ん?」
「えっと.....手当してくれて...。」
「あぁ、いいよ。」
背を向けたまま答えるタツヤ。
「国原さん?」
「.....あのさ、『すみません』の一言で済まされても困るんだけど。」
「え?」
「せめてお詫びにお食事にでもとか無いの?」
「え?.....じゃあせめてお食事にでも....。」
「いつ?何時?どこで待ち合わせ?」
「えっと.....今度の日曜、10時に大学の前で....。」
「わかった。遅れるなよ?」
そう言ってタツヤは立ち去って行った。
「か、感じ悪い〜。」
噂に聞いてたけど.....腹が立つ!
大手社長の息子だとか知った事ではないけど本当に失礼!!
タツヤの事を思っては腹が立つの繰り返しをしていると誰かに後ろから肩をバシっと叩かれた。
「ぃった〜。」
「ナミエ!どこに行ってたの!心配したじゃない!」
「ごめんね、カオリ。」
「ったく....あれ?それどうしたの?」
そう言ってカオリはナミエの手当てして貰った肘を指差した。
「あ、あのね.....。」
全てを話した。
「えっ....あの国原が?」
「うん.....。それで今度の日曜に食事行くことになったんだけど。」
「あいつヤメタ方がいいよ。ナミエも噂に聞いた事あるでしょ?」
「うん.....。」
女タラシ。
金で物を言わせる。
自己中。
などなど.....。
悪い噂が立たない国原タツヤ。
彼って本当に悪い人なのかな?