【新】俺様社長の溺愛
「愛海ってさ、色々悩み事が多そうよね?」

「え?」

突然そんな事を言い出した歩を、

真っ直ぐに見つめる。


「いつも何か考え事してるし・・・

そこには誰もいないのに、一点を集中して見てる事があるのよ。

誰か、そんなに想えるような人がいるのかなって」


「…歩さん」

どう言っていいか困っていると、歩も困ったような笑みを浮かべた。


「話しにくいならいいの・・・

でも、愛海の支えになってあげたくて・・・

差し出がましい、うとおしいって思われちゃうかもしれないけどね?」

歩の言葉に首を振る。

・・・そんな事ない。

でも、どう思われるかわからないから、怖くて、相談できないだけ。


「大したアドバイスはできないかもしれないけど、

話すだけで、楽になる事もあると思うから、

何時でも、愛海が話したい、相談したいと思ったら、

何でも話してね」


そう言って微笑んだ歩に、笑顔で頷いた。
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