【新】俺様社長の溺愛
8.幸せな時間の邪魔者
・・・秀人に言われ、私は会社を一週間休んだ。

体調が、日に日に違うので、仕事に支障をきたすと

秀人に言われて。


…でも、実は、私の体と、お腹の赤ちゃんが心配でたまらない。

もう4か月。あと一月もすれば、安定期に入る。

それまでは気を抜かない事。

それが秀人との約束だった。


次の日からまた出社すると言う前日。

今日は日曜日。

秀人は両親に妊娠と結婚の報告をしに行くと、言われていた。

…お腹に優しいワンピースを着て、

私は秀人の運転で、また実家にやってきていた。


…なんだか、凄く久しぶりなような気がする。

「緊張するか?」


私の手をギュッと握った秀人が問いかけてきた。


「…うん、少し。帰ってきた理由が理由だし」

そう言って苦笑いすると、秀人が笑った。


「・・・大丈夫だ。二人とも、賛成してくれてるから」

「・・・結婚の事?」

「あぁ、愛海の気持ちを確認する前に、

両親には結婚の事を話してたし・・・」

秀人の言葉に、少し気が楽になる。
< 147 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop