【新】俺様社長の溺愛
・・・何を急に言い出すの?

散々私の気持ちを弄んで、もう触れない?

「…今も、これからも、愛海への気持ちは変わらない」

「・・・さっきから、言ってる事が矛盾してる」


・・・秀人は私に何が言いたいのかわからない。

「オレは死ぬまで、愛海を愛し続ける」

「・・・」


「・・・急に、縁談が持ち上がった」
「…縁談?」


「とある代議士の娘と・・・

会社の為に、愛のない結婚をすることになった。

だから、この想いだけは・・・愛海を愛するこの気持ちだけは、

一生胸に秘めたまま、そいつと結婚する」

「・・・」


「…だから、もう、愛海を傷つける事も、悩ませる事もない」

そう言って秀人の手は、私を放した。


…何も言えなかった。

会社の為の結婚。

そんな話はよくある事。

・・・でも、なんだか腑に落ちない・・・

秀人の気持ちは・・・私の気持ちは・・・

どこにも、身動きが取れない・・・
< 57 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop