【新】俺様社長の溺愛
私が今立っているのは、

…最上階にある会長室。

…お義父さんがいるところだった。

「さぁ、中に入りなさい」

そう言って私を中へと促す安西課長。


「…課長、私、何か仕事でミスでしましたでしょうか?」

不安げに安西課長を見上げた。

・・・そんな私を見て、安西課長は顔を歪めた。


「私は、詳しい内容は知らない。

とにかく君をここに連れてくるようにと、

会長から直々に連絡を貰った・・・」

そう言って安西課長は、ドアをノックした。


「失礼します、会長、綾瀬さんを連れてきました」

「あぁ、中へ入りなさい」

・・・久しぶりに会うお義父さん。

私は困惑の表情を浮かべ、前まで歩み寄った。



「…お久しぶりです」

「本当だな・・・仕事はどうだ、順調か?」

そう問いかけてきたお義父さんの顔は、

とても優しい表情をしていた。


「はい、先輩方に良くしてもらって、

順調に仕事を覚えています」

「そうか、それはよかった」
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