ズボラ女子が恋をした場合。
「思わないよ。少女漫画は女の子にとっては特別なものでしょう?私も大好きだよ、少女漫画。あっ、でも私の場合、実際に存在するイケメンも好き!」
私の話を聞いて、茉莉ちゃんはほっとした顔を見せる。
「そっか…。よかった…。高校生になると、みんな、好きな人ができて付き合ったりしてるけど、なんだか私はどうしても、三次元の人を好きになれなくて…」
そうなのか…。
三次元の人を好きになれない、か。
学校の男子が聞いたら、大変な騒ぎになるなこれ。
「いいじゃん、恋にはいろんな形があるからね~」
「清谷さん…」
って私なんかかっこつけちゃったけど、
「私なんて、初恋もまだだよ」
恋のことについてはひよこクラブ、いや、たまごクラブ…、いやむしろ生まれてもいない…。
「初恋…、それじゃぁ、清谷さんは、あの人と付き合ってないの??」
「えっ、あの人って誰!?」
「いつも一緒に登校してる、サッカー部の…えっと、木島くん!!」
木島って、
「遥斗!?!?」
なんじゃそりゃぁぁぁあああ!!!