ズボラ女子が恋をした場合。
「…え?」
えっと…。
「私は、なんというか、実は、男の子が苦手なの…。人を、好きになれないの」
てへへと苦笑いをして、茉莉ちゃんは小さくそうつぶやく。
「好きになる人は、少女漫画に出てくる王子様ばかりなの。
というか、少女漫画で私は満たされて、少女漫画があれば私、生きていけるの!!!!」
小さく拳を作って、強く訴えかけてくる茉莉ちゃん。
顔を赤くして、こちらを見つめる姿を見ていると、
「…ふふっ」
思わず笑みがこぼれた。
「…へ?清谷さん、どうして笑うの?…あっ、…やっぱり、私おかしいよね…」
茉莉ちゃんは何を勘違いしたのか、シュンと落ち込む。
「違う違う、笑ったのは、茉莉ちゃんって可愛いなと思ったの」
「この年にもなって、って…、思わないの?」
くそーーーー、可愛い子の上目遣いってずるいぜ。