ズボラ女子が恋をした場合。



「…え?」

えっと…。



「私は、なんというか、実は、男の子が苦手なの…。人を、好きになれないの」
てへへと苦笑いをして、茉莉ちゃんは小さくそうつぶやく。



「好きになる人は、少女漫画に出てくる王子様ばかりなの。
というか、少女漫画で私は満たされて、少女漫画があれば私、生きていけるの!!!!」


小さく拳を作って、強く訴えかけてくる茉莉ちゃん。


顔を赤くして、こちらを見つめる姿を見ていると、

「…ふふっ」

思わず笑みがこぼれた。


「…へ?清谷さん、どうして笑うの?…あっ、…やっぱり、私おかしいよね…」

茉莉ちゃんは何を勘違いしたのか、シュンと落ち込む。



「違う違う、笑ったのは、茉莉ちゃんって可愛いなと思ったの」
「この年にもなって、って…、思わないの?」

くそーーーー、可愛い子の上目遣いってずるいぜ。



< 36 / 185 >

この作品をシェア

pagetop