呪いのブレスレット
「亜美、亜美? 大丈夫? 顔色が青いよ」

前の席に座る猪里玲奈(イノリレイナ)が振り向きざまにあたしの顔色に驚いたよう。

「う、うん」

呼吸が苦しい。

心臓が今までないくらいに、バクバクしている。耳から聞こえる血液の流れるドクドク音……。

「ちょ……っと……気持ち悪い……」

まるで口から心臓が飛び出そうなくらいで、吐き気がこみ上げてくる。

「先生! 亜美が気持ち悪いって!」

かっちゃんはすぐにあたしのところまでやって来て、玲奈に保健室に連れて行くよう言った。

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