文句言いの恋
皆で歩いて社食に着くともう結構賑わっていた。

とりあえずそれぞれご飯を買って、
見回してみるけれど健斗は見当たらない。
うーん、あいつのことだから先に席取ってると思ったのになー…

「うーん、いないみたいですねー…
まだだったのかな?」

「いや、結構人来てるし新人の初日でそれはないだろ。」

と進藤さんが言った。

「そうですよねー。あ、多分あれですよ!営業が誇る2大イケメンはここにいるし、あの人だかりは新勢力に違いないです!しかも女性しかいないですし。」

とそれに茉優美さんも答えた。
その目線の先には確かにテーブルを囲んでる女性達が。
でも流石に初日でそれは無理なんじゃないかというレベルの人だかりではないのかな?あれ…

「とりあえず行ってみようぜ」

と遠藤さん。

「え、でもあれ…
邪魔したら恐ろしそうじゃないですか?…」

と私は若干引き気味。

「大丈夫よ。その気になればここに2人格上がいるから。
この2人までなれば散らし方もわかってるだろうしね。」

と茉優美さん。
なんか、茉優美さんがこの場で最強な気がする。
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