もう一度、君と…。

家族と離れて、寮に入る。

自分で全ての家事をこなせるかは…わからない。


「恋羽」


私を呼んでくれる人達がいる限り、私は大丈夫。

ちゃんと、裕貴君のブレスレットだって、ネックレスだってあるんだから。


「…雪道多和」

「はい」

卒業証書授与。


多和は何を想って、受け取っているんだろうね。

今日で…多和とも終わり。

私はいろんな人に伝えるコトがたくさんある。

スマホを買って貰って、百合や実波君、慶ちゃん…のメアドを貰った。

3人とは頻繁にメールしている。

竹田先生と沙苗ちゃんのも貰った。

この2人は、また付き合いだしたって、沙苗ちゃんから報告メールがきたばかり…。


「…真夏恋羽」

「はい」


「高田百合」

「はい」


ホントは小学校のあった美繋。

お母さんに土下座までしてお願いして、今ココにいる。

私は沢山の人に支えて貰ってココまで来れた。


改めて、幸せたな…って思った。


私はこの後、多和に会いに行く。

そして…その後は、裕貴君にグチりに行くんだ。

< 148 / 291 >

この作品をシェア

pagetop