LAST SMILE









雪が、冷たい。






確か、
あの日もこんな感じで・・・。


あたしが勝手に飛び出して、
祐兎が追いかけてきてくれた。



だけど、もうそんなことはない。




もうすぐで日付が変わってしまう。





日付が変わる瞬間が、あたしは怖い。





何気なくて、



何も変わらないように見えても




大きな変化はやってくる。












-18歳の誕生日を迎えられないかも-














もし、


この瞬間に祐兎が消えてしまったら?





あたし、



どうすればいい?







ねぇ。




誰か教えてよ・・・。


















「祐兎・・・」
















なんだよ、って。


















名前を呼べば、
 そう言ってくれるはず。









振り返れば
 祐兎がいるはず。












そう思って、そっと後ろを振り返る。




「・・・・っ・・」





後ろに広がる銀世界。





あの人の姿はなくて。



自然と涙が溢れる。






「祐兎・・・
 祐兎ぉ・・・っ!!」






何度呼んでも、あの人は来ない。





あの場所から、出てこられないから。





もしかしたら、もう・・・。











ケータイのアラームが
音を立ててなった。










“明日”が、来てしまった合図。








“今日”が、来てしまった合図。








「ふ・・・っ・・・くっ・・・・」



白い雪の地面に、涙が落ちる。





変わってしまった。





鳴り響くその音を耳にする度に、
悲しくなる。






胸を抉られるような、
そんな感覚に襲われる。










「祐兎・・・っ」






地面に爪を立てた。



爪の間に冷たい感触が入ってくる。






雪なんて嫌い。



あの人の体温を奪ってしまいそうで。




雪なんて嫌い。




あの人を感じてしまうから。








「祐兎・・・っ」


























「なんだよ」





























「え・・・・?」






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