Wednesday ☂
「お、はよう…」
「おはよ。」
玄関のドアを急ぎめに開けると、
制服をゆるく着こなす恭一くんの姿。
…同い年に見えないな、隣歩いたら浮きそう。
「恭一く「うわ!!姉ちゃんの彼氏なのにイケメンじゃん!」
私の声を遮った馬鹿な弟はぽけーと口を開く。
「あ、弟…てか似てんなぁ。そっくりじゃん。」
「「…え、やだ。」」
「すっげえ、さすが姉弟。」
「も…もう奏汰!早く学校いきなって!」
「…ハイハイ〜、お邪魔しました〜」
ふて腐れる奏汰にまたな、と手を振る恭一くんはなんだか意外だった。
…学校のときと、朝じゃ全然違う人みたい。
「よし。じゃあ、行くか。」
よく見ると、玄関先には自転車が置いてあって。
迷いなく恭一くんは前に乗って、後ろを叩く。
「沙綾、乗って?」
少し固まってしまった私は時計を見て頷きながらも後ろに乗る。
もう8:30だし…予鈴なっちゃいそう。
でもすぐに
その不安は違う不安へ変わった。
「え…ちょ、っと…恭一くん?」
「んー?どした?」
「学校と反対、方向なんだけど…」
「知ってる。」
え……まさか、あの…サボる感じ…?
「恭一くん、私あの…今まで無遅刻無欠席ですね…?」
「そのぐらい俺が担任に言うから大丈夫だって。」
安達さんを連れ出したのは僕です、とか言うからと笑う彼。
いやいや、笑えない!笑えないよ!?