Wednesday ☂

「お、はよう…」
「おはよ。」

玄関のドアを急ぎめに開けると、
制服をゆるく着こなす恭一くんの姿。

…同い年に見えないな、隣歩いたら浮きそう。

「恭一く「うわ!!姉ちゃんの彼氏なのにイケメンじゃん!」

私の声を遮った馬鹿な弟はぽけーと口を開く。

「あ、弟…てか似てんなぁ。そっくりじゃん。」
「「…え、やだ。」」
「すっげえ、さすが姉弟。」

「も…もう奏汰!早く学校いきなって!」
「…ハイハイ〜、お邪魔しました〜」

ふて腐れる奏汰にまたな、と手を振る恭一くんはなんだか意外だった。

…学校のときと、朝じゃ全然違う人みたい。

「よし。じゃあ、行くか。」

よく見ると、玄関先には自転車が置いてあって。
迷いなく恭一くんは前に乗って、後ろを叩く。

「沙綾、乗って?」

少し固まってしまった私は時計を見て頷きながらも後ろに乗る。

もう8:30だし…予鈴なっちゃいそう。

でもすぐに

その不安は違う不安へ変わった。

「え…ちょ、っと…恭一くん?」
「んー?どした?」
「学校と反対、方向なんだけど…」
「知ってる。」

え……まさか、あの…サボる感じ…?

「恭一くん、私あの…今まで無遅刻無欠席ですね…?」
「そのぐらい俺が担任に言うから大丈夫だって。」

安達さんを連れ出したのは僕です、とか言うからと笑う彼。
いやいや、笑えない!笑えないよ!?

< 25 / 71 >

この作品をシェア

pagetop